about this blog

2008年の6月頃から 英語上達完全マップを参考に、自分にあわせたアレンジを加えて勉強しています。
2011年5月にTOEIC 915点(L: 470, R: 445)取得し無事卒業。その後はマイペースに学習を続けています。

現在はCNN 10のリスニングを中心に勉強しております。
しばらくはCNN 10に関するまとめをアップしていこうかと思います。
最近の学習方針はこちらをご覧ください。

その他の記事は不定期更新です。よろしくお願いしますm(_ _)m。

2019年からはてなブログに引っ越ししました。以前のブログはこちら

<マップ関連の記事>
英語上達完全マップを始めるまでの英語学習歴はこちら
英語上達完全マップを始めてからの英語学習歴はこちら
英語上達完全マップ1年目に使用した主な教材はこちら
英語上達完全マップ2年目~卒業までに使用した主な教材はこちら

教材レビュー: 新感覚☆わかる使える英文法 エクササイズブック (田中 茂範 他)

今回は「新感覚☆わかる使える英文法 エクササイズブック」です。

第3ステージの3冊目に使いました。

この本を選んだのは「たまたま行った本屋で目に留まったから」で、

深い理由は全くありません(苦笑)。ほとんど衝動買いでした。

2冊目が「岩村式トレーニングブック英文法編」で少し難しめだったので、

次は少し易しめのがいいな~とは思っていましたが…

でも、適当に選んだわりには個人的には得るものが多かった教材です。

この本ではタイトルのとおり、英文法を

(1)「わかる」…学ぶ内容を「なるほど、そうなのか」と納得し、

(2)「使える」…理解した文法を身体感覚のように自然に使えるようにする

ことを目的としています。

そのため、通常の文法書とは異なる独特の構成を取っています。

【Part 1】 コトの世界を語る: 動詞の文法

【Part 2】 モノの世界を語る: 名詞の文法

【Part 3】 状況を語る: 副詞の文法

【Part 4】 チャンキング: 構文と配列

大ざっぱに品詞で分類されていて、文法事項的にはほぼランダムに

出てくるシャッフル教材です。一通り高校文法までは終わっていた

ほうが望ましいです。

例文数は778でボリュームはまずまずです。一文は長くても10語程度で

覚えるのに苦労するような複雑な構文はほとんどありません。

網羅的ではありませんが、主要構文はほぼカバーしています。

いわゆる比較の難構文が結構多いのが個人的にポイント高いです。

ページレイアウトは左ページ日本語+ヒントとなる解説、右ページ英語で

「どんスラ」と同じ構成です。日本語はやや自然すぎるものもあるので

適宜書き込みが必要です(それほど多くはありません)。

付属CDは例文の日本語→短いヒント(日本語)→英語の順番です。

正直私はヒントはいらないと思います。時間がかかるし、テンポが悪くなります。

編集ソフトを持っていれば、ヒント部分をカットしてもいいかも…

この本の一番の特長は、気づき(awareness-raising)と関連化(networking)

を重視しているところだと思います。

一例をあげると、現在完了形を学ぶ場合、普通は「have+過去分詞」の形、

それに「完了」「経験」「継続」の用法があることを覚えますよね?

しかし、そのままでは「なるほど」という実感はわきません。

なぜhaveなのか、なぜ過去分詞なのか、なぜこうした用法があるのかを

理解せず丸暗記しているからです。

現在完了形の本当のポイントは

為されたこと(過去分詞)が現在の経験空間にある(haveしている)

というところにあります。

<例>

I have just finished reading the novel.

私 [I] は読み終えたという状態 [just finished reading the novel] を [have] している

この「気づき」はかなり目からウロコでした。

「なるほど!」と完了形を感覚的にとらえることができました。

haveを使うこと、過去分詞を使うことが自然に体に入ってくる感覚です。

(この文章で伝わってるか不安ですが…)

この感覚を身に付ければ、「完了」「経験」「継続」の用法は

当たり前の事として理解できます。

そうなるとしめたもので、次はその「気づき」をもとに様々な構文を

「関連化」することができます。

完了形の例で言えば、私はこの「気づき」によって、

それまで苦手だった過去完了や助動詞+完了形などの構文が

つながって、一気に理解することができました。

この本には、その他にもいろいろな「気づき」となる解説やヒントが

いくつも散りばめられています。

この「気づき」があるかどうかが評価を分けると思います。

文法学習の過程や理解度のレベルは個人によって全く異なるので、

「気づき」がある人にはとても有益な教材だし、そうでない人には

まとまりに欠ける退屈な教材と映るかもしれません。

個人的には、それまでの文法書で覚えた文法を違った角度から

見ることができて、より立体的な文法力が身に付けられました。

一度文法を仕上げた後にやってみると、何かしらの発見はあると思います。

エクササイズブック (語学シリーズ NHK CD BOOK新感覚・わかる使える英文法)エクササイズブック (語学シリーズ NHK CD BOOK新感覚・わかる使える英文法)
(2008/10)
田中 茂範、佐藤 芳明 他

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