今週のCNN student newsは先週に引き続き
・アメリカの予算成立問題
が比較的大きく扱われていました。
その中で、事故から25年が経過したチェルノブイリのレポートが
個人的に興味深かったので紹介します。
チェルノブイリ原発事故は1986年4月26日、今からちょうど
25年前に起こりました。
ウクライナ・ベラルーシ・ロシアなどを汚染し、35万人の人々が
家や土地を捨てて避難を余儀なくされました。
現在もなお、原発から半径30km以内の地域での居住が禁止されるとともに、
原発から北東へ向かって約350kmの範囲内にはホットスポットと呼ばれる
局地的な高濃度汚染地域が約100箇所にわたって点在し、ホットスポット内に
おいては農業や畜産業が全面的に禁止されています(Wikipediaより)。
番組では、ウクライナのZalissyaという村を取材しています。
この村の住人は事故が起こった10日後に避難しましたが、1ヶ月で
約30人が放射線の影響により死亡しました。
住人たちはいつか村に戻れるものと考えていましたが、25年たった
今でも村に戻ることは出来ません。
ウクライナのガイドの話によると、放射性降下物による死亡者を
正確に割り出すことは難しいようです。IAEAの推計によると
死亡者数は約4000人だそうですが、WHOは当該地域で小児の
甲状腺癌が4000例もあったことを指摘しています。
今年、ウクライナ政府は立ち入り禁止区域の制限を撤廃して、
観光地として開放するそうです(!!)。
かかることでしょう。今後の原発のあり方について、社会全体で
考えていく必要があると思います。