今回の教材レビューは「TOEIC TEST文法別問題集」です。
TOEIC直前で半年ぶりに総復習しているので、今のうちに書いておきます。
以前の記事でもちょっと触れています。
また、マップのHPにも簡単な説明がありますので、そちらもどうぞ。
全780問を収録した問題集です。
Chapterが1から10まであって、それぞれのChapterに30問1セットの「Test」
が2~5個あります。Chapterの構成は以下の通りです。
Chapter 1: 文型と能動態/受動態
Chapter 2: 時制
Chapter 3: 助動詞
Chapter 4: 不定詞・動名詞・分詞
Chapter 5: 関係詞
Chapter 6: 仮定法
Chapter 7: 疑問詞
Chapter 8: 名詞・代名詞
Chapter 9: 形容詞・副詞・比較
Chapter 10: 接続詞・前置詞
「Test」の構成は以下の通りです。
穴埋め(TOEICのPart 5と同じ): 10問
間違い探し(下線あり): 10問
間違い探し(下線なし): 10問
内容は普通にTOEICのレベルですので、最低でも高校文法を一通り勉強したこと
があるくらいの人が対象だと思います(完璧である必要はないです)。
単語レベルは3~4000語くらいあれば大丈夫と思います。単語ではね返される
ようなら先に大学入試用の問題集をしたほうが効率がいいです。
この本の一番の特長は、
「豊富な問題量と解説で、問題集でありながら文法事項をほぼ網羅している」
ことにあると思います。
実際に手に取ってみると分かりますが、別冊問題集が厚さ8ミリくらいなのに
対し、解説は厚さ2.5センチくらいあります。それくらい解説が詳しいです。
なぜその選択肢が正解で、その他が間違っているのか、ほとんど全問で
説明してくれているので、独学者でも安心して学習できます。また重要事項は
「Point」としてまとめてあるので、知識の整理にも役立ちます。
私はTOEICの1~2週間前に、ざっと「Point」を見直したりしてます。
問題の構成もとてもいいです。特に下線なしの間違い探しは秀逸です。
選択肢が用意されていないので、自分で間違いを探さなければいけませんし、
意地悪なことに(←ほめ言葉)「間違いなし」の問題も含まれているので、
知識があやふやだと正解にたどりつけません。
問題部分だけでなく解説部分までしっかり覚えれば、これ1冊でTOEICの文法は
ほぼ(90%以上)大丈夫と思います。100%得点したい人は他の問題集もたくさん
解かないといけないでしょうが…
私はそこまでこだわりを持っていないので、文法に関してははこの本以降は
全くやっていません。
あと、この本に限らず文法書でおすすめしたいのは、問題を解くだけでなく
「問題を瞬間英作文する」勉強方法です。
私は苦手な問題(1周目で間違った問題)をピックアップして、Wordに打ち込んで
オリジナル教材を作って瞬間英作文しました。
これはかなり大変な作業ですが、するのとしないのとでは全く違います。
「知識としての文法」を「運用文法」に変える作業は絶対に必要と思うからです。
運用文法レベルの底上げとして、瞬間英作文はとても適した学習方法です。
森沢先生もマップのHPで同様の学習方法を書いておられますが、
私も自分でやってみて、大変だけどとても効果を実感できました。
選んだ選択肢が合っているかどうかだけに満足せず、ぜひ瞬間英作文まで
やってみてください。
TOEIC TEST 文法別問題集 (2001/09/13) 石井 辰哉 商品詳細を見る |