about this blog

2008年の6月頃から 英語上達完全マップを参考に、自分にあわせたアレンジを加えて勉強しています。
2011年5月にTOEIC 915点(L: 470, R: 445)取得し無事卒業。その後はマイペースに学習を続けています。

現在はCNN 10のリスニングを中心に勉強しております。
しばらくはCNN 10に関するまとめをアップしていこうかと思います。
最近の学習方針はこちらをご覧ください。

その他の記事は不定期更新です。よろしくお願いしますm(_ _)m。

2019年からはてなブログに引っ越ししました。以前のブログはこちら

<マップ関連の記事>
英語上達完全マップを始めるまでの英語学習歴はこちら
英語上達完全マップを始めてからの英語学習歴はこちら
英語上達完全マップ1年目に使用した主な教材はこちら
英語上達完全マップ2年目~卒業までに使用した主な教材はこちら

教材レビュー: 茅ヶ崎方式月刊英語教本

今回は茅ヶ崎方式月刊英語教本です。

英語学習を始めたときからニュースリスニングが出来るように

なることが一つの目標だったので、本格的なニュースリスニングの

前段階のトレーニングとして取り組みました。

<長所・メリット>

・最新の国内ニュースに解説付きで触れられる

一か月分の教材には18個のニュースが含まれています。

サンプル(テキスト・音声)を茅ヶ崎出版のサイトから見ることができます。

一つのニュースは約200~300wordsで、音声で1:30~2:00くらいです。

一ヶ月前の主要ニュースで、ジャンルは政治・経済・社会がほとんどです。

スポーツ・芸能が1~2個くらい。基本的に真面目な堅いニュースです。

興味がない分野はちょっとツラいかも・・・

30年間NHK Radio Japan で英語ニュースを書き続けた元記者が

執筆されているということで、カッチリとしたシンプルな文体です。

分かりやすい構文で、文章自体は読みやすいです。

語彙は専門的なものも少しありますが、それほど難しくはなく、

最低限6000~7000語くらいあればどうにかなると思います。

分からない単語を押さえていけばボキャビル教材にもなります。

テキストはニュースのトランスクリプト、日本語訳、語彙、問題、解説からなります。

語彙(WORD TEST)

ニュースの重要語句を抜き出したもの(解説なし)。

問題(QUESTIONS OF THE NEWS)

ニュースに関する質問。本文が理解できていれば背景知識がなくても答えられます。

解説

背景知識の解説(1ページ)と、関連語句の解説(1ページ)があります。

背景知識は1ページにコンパクトにまとまっているとも言えるし、

1ページしかないので量が少なく物足りないという気もします。

関連語句の解説は、きちんと覚えれば語彙力アップにつながっていいと思いますが

フォーマットが一定しておらず、記事によってバラつきがあるのが難点です。

音声は別売CDです。月替わりでナレーターは変わります。

どの方も発音はきれいで聞き取りやすいです。スピードは

ニュース教材としては、かなりゆっくりめです。

私はリスニング教材と割り切っていたので、トランスクリプトしか

使っていません。その他の部分は、余裕があるときに眺めたくらいです。

音声をこれ以上は分からないという限界まで聞く

分からないところを確認し、知らない単語を覚える

再度リスニングし、分かるまで聞きこむ

という勉強法でやりました。

利用法次第では、もっといろいろな学習が出来ます。

特に上級者にはライティング教材としても使えると思います。

私はそこまでのレベルには達していませんが・・・

ニュースの独特の語彙や言い回しを身に付けるのに役立ちました。

<短所・デメリット>

・ニュースが古く、量が少ない

長所と矛盾しますが、いくら新しいとは言っても一ヶ月前のニュースなので、

やはり古いと感じることもあります。また、慣れてくると量も物足りません。

いずれは最新のニュースに触れたくなると思います。

そう思える頃が卒業なのかもしれません。

・ニュースに偏りがある

ニュースの選択や解説は良くも悪くもリベラルな論調です。

英語教材とは言え、ニュースを取り上げて「報道」をしている以上

主義主張が盛り込まれることは当然だし、それを否定するつもりはありません。

しかし、あくまで「英語教材」なのですから、ある程度の中立性を保ってほしいし、

余計な意図が何となく透けて見えるというのはあまり感心しません。

具体的にどのニュースが、ということはここではしませんが

「なぜこのトピックがその月の主要ニュースに含まれるのだろう?」

と首をかしげるものがいくつかありました。

このあたりはそれぞれの価値観があるので、一概にどうこうは言えませんが・・・

あと、内容が堅すぎます。政治・経済・社会ニュースが大事なのは分かりますが、

それだけがニュースじゃないし、もう少しくだけた、聞いていて楽しくなるような

ニュースが一つくらいあってもいいと思います。

・値段が高い

書籍版が840円、別売CDが1680円です。ちゃんと勉強するなら

両方買わないと意味がないので、毎月約2500円の出費になります。

無料で英語ニュースがいくらでも手に入るこのご時勢に、

この価格設定はちょっと高すぎるのでは・・・?

例えば茅ヶ崎方式より少し難易度は落ちますが、NHK出版から

「ニュースで英会話」というほぼ同様のコンセプトでお手ごろ価格の

教材が出ています。

公式HPでは無料とは思えないほどの充実したトランススクリプト付き音声と

日本語解説が配信されています。HPだけでも充分勉強ができます。

教材を買うとしてもCD付き書籍で1000円/月で済みます。

私が茅ヶ崎方式を使っていたころは、ちょうど「ニュースで英会話」が

出始めのころでタイミングが合わなかったということもあり、

「ニュースで英会話」は採用に至りませんでした。

今くらい充実してたら、おそらくこっちを選んだと思います。

国内ニュースを聞くだけであればラジオでもニュースサイトでも

podcastでもいろいろなニュースが無料配信されています。

茅ヶ崎方式」は良教材ではあると思いますが、インターネットが

なかった頃ならともかく、今は他にもたくさん選択肢があるので

自分のレベルや予算に合ったものを比較検討してください。

私は上記の理由もあって、半年ほど使ってみて茅ヶ崎方式から

「CNN student news」に乗り換えてしまいました。

生のニュースに触れる前段階の橋渡しの教材としては良かったです。

国内ニュースで、さらに解説付きの教材でとなると数が限られるので、

ニュースリスニング入門編の選択肢の一つとしていかがでしょうか。

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書籍版はこちら↓(amazonへのリンクです)

茅ヶ崎方式月刊英語教本 174 2011年9月号

別売CDはこちら↓(amazonへのリンクです)

茅ヶ崎方式月刊英語教本 174 2011年9月号[CD]