今回のレビューは 愉しみながらの英作文です。
マップのHPにも簡単な紹介がありますので、そちらもどうぞ。
マップでいうところの第2ステージの教材になります。
構文は中学レベル+αで、最後に少しだけ仮定法があります。
だいたい「どんどん」「スラスラ」と同じくらいです。
私は「どんスラ」を終わらせたあと、中学レベルの構文がまだ少し
不安に感じたので、中学レベルの仕上げ用として使いました。
この本の特徴は、例文が文型ごとに配置されているところです。
第1文型からはじまって、第2文型、第3文型…と進みます。
各文型はだいたい簡単なものから難しいものへと並んでいますが、
文型以外の文法的な要素に関してはほとんどランダムなので、
結果としてシャッフル教材になっています。
例文数は845で、そこそこボリュームもあります。
内容は「どんスラ」と似たような感じです。単調で面白みはないですが、
瞬間英作文の教材ですから面白みを求めても仕方ないと思います。
いくつか「この日本語からこの英文は出にくいのでは?」という文が
ありますが、自分で日本語を書き込んでカバーすれば問題ありません。
ほとんどの例文はそのままで大丈夫です。
この本の評価を分けるのは「答えの英文を自分で書き込まないといけない」
ところだと思います。
レイアウトは「どんスラ」と同じで左ページ日本語、右ページ英語
なのですが、もともと英作文の練習帳として出版された本なので、
右ページは最初空白です。ですから1周目は巻末の答えを見て自分で
英語を本に書き込まないといけません。
この作業が面倒な人は、この本はやめたほうがいいです。
私はライティングの練習と割り切って書きこみしました。
どうしても面倒ならコピーして貼り付ければいいと思います。
正直に言うと、書き込みしてもライティングの練習にはほとんどなりません(^^;)
その他の難点をあげるとしたら、紙質が悪い(再生紙みたい)。そのわりに
値段が高い(定価1223円)。ボリュームを考えればこんなものでしょうか?
元は充分取れているので、別にいいのですが。あとCDは付いていません。
良書であることは間違いありませんが、今は「どんスラ」の続編が
出版されていますので、マップ的にはこの本の役割は終わりつつ
あるのかな~という気がします。
森沢先生の著書もいいけれど、少し目先の変わったものを
やってみたい人は、選択肢の一つにしてもいいかもしれません。
愉しみながらの英作文 (1994/03) 米沢 頼子 商品詳細を見る |